天長島村酒造株式会社

天長の由来

「天長地久(天は長く地は久し)

明治18年(1885年)創業。明治時代は「世界王」・「美さを菊」などの銘柄で販売していましたが、大正時代初期に朝香宮鳩彦殿下(アサカノミヤヤスヒコ)が和歌山の第61連隊に赴任されて島村家の別荘に住まわれていた時、朝香宮様より「天長」と正式に命名していただきました。

その「天長」が主銘柄になっており、社名の頭にも使われています「天長」とは「老子」の中の「天長地久(天は長く地は久し)」より出ています。

なお、約半世紀に渡り毎年新春に特別の許可をいただき天皇家に清酒「天長」・「純吟」を献上させていただいています。これは、全国で数社しかなく、和歌山県では唯一の酒蔵です。

「純吟」・「熊野路」などのラベルの文字は昭和天皇の侍従長をされていた入江相政(イリエスケマサ)様に書いていただいたものです。

「南方熊楠全集・第八巻」
創業者である島村富次郎が「何が一番うまい商売だろうか」と南方熊楠の父(弥兵衛)に相談するエピソードが記載されています。